キャリアカウンセリング

現在転職しようか悩んでいる、迷っている、、、
だけど、専門のキャリアカウンセラーに相談するのもちょっと・・・。とお考えの方。
当サイトは、そんな方向けに一人で出来るキャリアカウンセリングの情報をお教えします。
あなたの転職活動の一助になれば幸いです。

一人で出来るキャリアカウンセリング

早速ですが、まず始めに質問です。満足のいく転職をするためには何が必要でしょうか・・・。
それは以下の3つが一致することにあります。

  • 興味(やりたいこと)
  • 経験or能力(できること)
  • 価値観

面接の場で、これらを自分の言葉でしっかり伝えることが必要となってきます。
さあ、次から本格的にキャリアカウンセリングに入っていきます。

~ キャリアカウンセリングの流れ ~

キャリアカウンセリングには一定の流れがあります。
現在は以下の「キャリアプランニングプロセス」に基づいて進めていく方法が主流となっています。

<キャリアプランニングプロセス>

1.意思決定の必要性の自覚(原則として新卒、退職決定者は対象外)

2.自己の再評価

3.職業・仕事の特定

4.選択肢に関する情報収集

5.仮決定

6.教育・訓練

7.就職・異動

※必ずしも順番通りでなく、進んだり戻ったりを繰り返します。
転職で悩む方の多くは、この1,2番でウロウロしています。
上の気になる項目をクリックしてください。

1.意思決定の必要性の自覚(原則として新卒、退職決定者は対象外)

人は必要性があると思ったから転職を考えますが、それが漠然とでは良い転職につながりません。
「なんとなく」ではダメ、まずは「なぜそう思ったか」を明確にしましょう。
※頭の中だけでなく、必ず紙に書きましょう。これをしなければ真実が発見しづらくなります。

転職(辞めたい)理由は何ですか

  • なんとなく
  • 面白みがない、つまらない
  • スキルアップできない
  • 待遇が改善されない
  • 年収を上げたい
  • 自分の実力が発揮できない
  • 人間関係が悪い
  • 環境が悪い
  • 家庭の都合により
  • 手に職をつけたい
  • 正社員になりたい
  • 会社都合

まず、思いつくことを全部書いてみましょう。
次になぜそう思ったか具体的な理由を書きましょう。

具体的に書けない場合・・・

  • 本当に転職をする必要がありますか?
  • できない理由を他人のせいにしていませんか?
  • 今の仕事をこれでもか!というくらい精一杯やりましたか?

相手を変えることは簡単ではありません。ならば逆に自分を変えてみてはいかがでしょうか。

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2.自己の再評価

自己の再評価とは何でしょう。
それは自分を知ることです。

自分を知るには=「自己分析」をする必要があります。

冒頭でも出てきた
  • 「興味(やりたいこと)」
  • 「経験or能力(できること)」
  • 「価値観」
を明確にしましょう。
これらを具体的に文章に書け・自分の言葉で言えることが大事です。

★興味(やりたいこと)⇒志望動機に直結します
どれだけ意思が強いかが大事、なんとなくでは説得力のある言葉になりません。

★能力or経験(できること)⇒自己PRに直結します
過去の職業経験、サークル活動から知ることができます。

★価値観⇒自己PRに直結します(個性のアピール)
価値観は人それぞれ、ばく然とでなく、一つずつ洗い出し、さらになぜそう思うのか追求しましょう。

価値観=(こだわり、優先順位)

グラフ
  • 現在の安定性<雇用形態、企業規模>(仕事/キャリア)
  • 将来の成長性(仕事/キャリア)
  • 仕事自体の面白さ(仕事/キャリア)
  • 変化にとんだ仕事(仕事/キャリア)
  • 着実に積み上げていく仕事(仕事/キャリア)
  • 人と頻繁に接する仕事(仕事/キャリア)
  • 人と接することが少ない仕事(仕事/キャリア)
  • 数字を追う仕事(仕事/キャリア)
  • CS<顧客満足度>を求める仕事(仕事/キャリア)
  • 日本全国を飛び回る仕事(仕事/キャリア)
  • とにかく稼ぎたいのか(お金)
  • 健康維持(健康)
  • 家族、恋愛時間の充実(家族/パートナー)
  • 自己啓発(学び/自己啓発)
  • 趣味、スポーツの両立(遊び、余暇)
次に過去の自分と、未来にどうなりたいか1つずつ書いていきましょう。

<過去の自分>

  • 長所と短所
  • 学生時代に頑張った事、それで得た事
  • 誰にも負けない何かがあるか
  • 挫折(失敗経験)しそうになった事、どのように克服したか
  • 夢中になったこと
  • 得意だったこと
  • 嬉しかったこと
  • 悲しかったこと
  • 物、人、行動、現象
  • 惹かれた対象物
  • 友人から見たあなたのイメージ

<未来の自分>

  • 働く上で重視する事、それはなぜか
  • 興味のある業界、それはなぜか
  • 興味のある職種、それはなぜか
  • 将来身に付けたい資格・能力がある、それはなぜか
  • 5年後、10年後にはどうなっていたいか、それはなぜか
  • 趣味/スポーツの両立をしたい、それはなぜか
  • 安定性(雇用形態、企業規模)を求めたい、それはなぜか
  • 将来の成長性を優先したい、それはなぜか
  • 家族との時間を充実したい、それはなぜか
  • 仕事自体の面白さを優先したい、それはなぜか
  • 変化にとんだ仕事をしたい、それはなぜか
  • 着実に積み上げていく仕事がしたい、それはなぜか
  • 人と接する仕事がしたい、それはなぜか
  • 人と接することなく黙々と仕事をするのが好き、それはなぜか
  • 数字を追うのが好き、それはなぜか
  • CS(顧客満足度)を求めたい、それはなぜか
  • とにかく稼ぎたい、それはなぜか
思い付くままに書き出してみましょう。
こういう作業が自分の性格や価値観、能力、志向、行動特性などを正確に把握するキッカケとなります。ときには周りの意見を聞くことも重要です。

興味発見・自己分析(気づき)のツール

以下のツールが役立ちます。詳しくはホームページで検索してみてください。

<テスト系>

  • CPS-J(有料)
    興味検査と能力自己評価検査
  • R-CAP(有料)
    7つの検査で様々な角度から自己分析をする
  • エニアグラム(有料)
    9つのタイプから自分を分析する
    MBTI(有料)
    16のタイプから自分の性格を分析する
  • キャリアインサイト(無料)
    ハローワークで受けることの出来る職業適性診断システムです。
    18歳~30歳代前半までの学生や若年求職者を対象に開発されています。
  • Test.jp(無料or有料)
    コーチ21が運営するサイト、さまざまは自己分析ツールがあります。

<その他、手法>

  • バリューカード(価値観)
  • 私は○○です(自己理解)
    私は○○です!と思うものを20個書き出し、順位付けする。
  • ライフチャート(自己理解)
    0歳から現在までの出来事を1年ごとに書き出し、満足度をグラフ化してみる
  • ジョハリの窓(自己理解)
    自分の立ち位置を客観視するための図

適性検査を見てもよくわからない場合は?

  • 結果を見て、どう感じましたか?
  • 当たっていると感じた場合、はずれていると感じた場合そう感じたのはなぜですか?
  • どんな結果が出て欲しい(出るはずだ)と思っていたか、それはどうしてですか?
  • 答えにくかったり、答えに迷ったりした質問がありましたか?(どんな質問か)
  • (結果に「やりたい・やりたくない」職業がある場合)それはどうしてですか?
など掘り下げましょう。
自己分析は地道な作業ですが、省略せずに実行することをオススメします。

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3.職業・仕事の特定

<業界情報>

業界研究大図鑑
株式会社マイナビが運営、就職・採用情報サイト

<職業情報>

Career Garden
株式会社ノードプレースが運営、「なりたいが見つかる職業情報サイト」をコンセプトに、約600種類の職業について紹介。

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4.選択肢に関する情報収集

公的機関の求人情報

  • ハローワーク
  • しごと情報ネット
  • 人材銀行(管理職向け)

民間の求人情報

  • 人材派遣会社
  • 人材紹介会社

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6.教育・訓練

面接で自己アピールするとき、あいまいな回答では面接官に薄っぺらい印象を与えてしまいます。
具体的な行動例を交えることにより、説得力のある言葉となります。

■ 志望動機(興味)
なぜその会社を選びましたか?その会社でしか出来ないことがあるから選んだのでは?

■ 自己PR(経験・能力)
いままでの経験をどう活かしてどのように貢献できますか?具体的な数字を入れましょう。

■ 長所(能力)を見つける方法
内容、自己評価、第三者からの評価

    例:
  • 内容⇒コールセンターでサポート業務、取れる件数は標準
  • 自己評価⇒丁寧な対応を心がけた
  • 第三者評価⇒「説明がわかりやすい」と言われることが多い。
よって「説明がうまい」が長所の一つと気づく。

■ 短所対策
基本的に正直に言わず、さりげなく長所に変えましょう。

    例:
  • あきっぽい⇒だけど、好奇心旺盛
  • 集中しすぎて周りが見えなくなる⇒だけど、集中力がある
  • 不器用⇒だから、勉強家になった
  • おおざっぱ⇒だけど、おおらか
  • 神経質⇒だけど、繊細
  • せっかち⇒だけど、行動が迅速
  • くどい⇒だけど、丁寧
短所については今後の課題として克服法まで書くと説得力が出ます。

■ 採用担当者はどこを見ているのか?
まず、貴方が面接官だったら、相手のどこを見ますか?
その人を採用することで、会社の業績がプラスにもマイナスにもなるのです。
それを考えれば・・・。

  • どれだけ貢献してくれるか(スキル、やる気)
  • あなたを雇って何のメリットがあるか?
  • 求める人材像か(コミュニケーション力、性格、社風にあうか、柔軟性など)
難しく考える必要はありません。

最後に・・・

転職活動は「自己分析」と「情報収集」をしなければならず多大な労力を必要とします。
また転職はゴールではなく、入社後どれだけ続くかが問題です。
そして、明確な理由がなく何となく転職はした場合は多くが失敗し、その後同様の退職を繰り返すこととなります。
まれに見切り発車で転職したとしても、その延長線上にやりたいことが見えてくることもありますが、日本の場合転職回数が増えるとその後の転職が非常に不利となります。
それらを踏まえ本当に今転職をして良いのか、真剣に考えていただければと思います。
  • 行動することは、何かを犠牲にすることである。
  • 価値観は人それぞれ、転職に絶対はありません。
  • まわりの意見は参考として、最後は自分が納得して決める。

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